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【クレーム内容】アクスルの剛性不足でトーが変化しタイヤが異常磨耗

クレーム内容 
【アクスルの剛性不足でトーが変化しタイヤが異常磨耗(1000km未満で溝が無くなった)した。】

件数 1件

原因はキャンバー調整ボルトの締め忘れ、または締め付けトルク不足だと思われます。
当社の可変式アクスルは、使用中にキャンバー角度を変えようとする力が働いた時に、カムがボルトを締めようとする方向に力が働くようになっています。
この構造のおかげで、特殊なワッシャーなどを使用しなくても調整部分のボルトが緩まないようになっています。

問題が起こったアクスルのカム部分を見ますと、ボルトが大きく曲がり、ボルトとカムが勘合するキーの部分が欠損しているのがわかります。

ファイル 80-2.jpg
ファイル 80-1.jpg

通常の使用ではココまでボルトが曲がったり、カムのキーが欠損することは考えられません。

次に、ボルトのキー溝を見ると通常の使用では噛み合わない部分に、カム側のキーと接触して変形した部分が見受けられます。

ファイル 80-4.jpg
ファイル 80-3.jpg

以上の内容から推察すると、このケースではロックナットの締め忘れによりナットが脱落しボルトが飛び出た状態で使用されたものと思われます。

当社のアクスルは開発段階より自社の車両、協力ユーザー車両に取り付けて、走行データを集めていますが、データ取りの協力車両の1台で似たような症状が出ました。
その時の原因は締め付け不良でした。
締め付けが不足していた為、走行中にカムがボルトを締めようとする力が過度に掛かり、カムのキーが折れました。

正しい使用状況ではこのような問題は現在まで一件も起こっていません。